Veeva の Approved Email により、担当者は、承認済みコンテンツをすばやく適切に顧客に直接メールで送信し、Veeva CRM で直接やり取りのデータを確認できます。このツールにより、必ず承認済みコンテンツのみを配信するようにし、医療コンテンツや販促資料など特定のドキュメントの配信を追跡確認できます。Approved Email では、Vault はメールテンプレートとコンテンツのフラグメントを構成・保守するためのシステムとなります。ドキュメントの選択 (「メールフラグメント」として)、メールテンプレートへの挿入、および受領者の選択のプロセスは、Veeva CRM で行われます。

Approved Email のコンポーネント

Approved Email 機能を使用して送信されるメールは、以下の部分で構成されます。コンポーネントの各タイプは、Vault で別々のドキュメントタイプとなります。

  • メールテンプレート: メールテンプレートは、承認済みメール内のすべてのコンポーネントの主な保存場所です。テンプレートには、一つあるいは複数のメールフラグメントと、通常は複数の画像を含めることができます。所定の関係タイプを使用し、メールテンプレートにドキュメントリンクを含めることもできます。メールテンプレートは常に HTML ファイルで、インライン CSS を含めることができます。同意書チェック選択リストから、特定のテンプレートの同意チェック設定を設定できます。
  • メールフラグメント: メールフラグメントとは、メールテンプレート内でユーザがリンクを貼れるドキュメント一式を指します。一つのメールに複数のメールフラグメントが含まれる場合もあります。また、一つのメールフラグメントに複数のドキュメントリンクが含まれる場合もあります(または全く含まれない場合もあります)。各メールフラグメントで、1 つの製品を選択する必要があります。メールフラグメントの一例は以下のとおりです:「先日のミーティングで、Cholecap について話し合いました。{{PieceLink}}、{{ISILink}} および {{PILink}} をご確認ください。」メールフラグメント内のドキュメントリンクは、関係として管理され、それぞれが異なる関係タイプとなります。トークンは、特定の関係タイプのターゲットドキュメントのリンクとなります。
  • マスターメールフラグメント: マスターメールフラグメントはテンプレートとして機能し、Vault で使用できるドキュメントからメールフラグメントを自動的に作成します。1 つのマスターメールフラグメントは多くの異なるドキュメントに使用することができ、Approved Email に使用する各ドキュメントに対して、Vault 外で個別メールフラグメントを作成する代替機能を提供します。メールフラグメントを作成するには、Approved Email 経由で送信したいドキュメントを選択し、メールフラグメントの作成ユーザアクションを選択し、使用するマスターメールフラグメントを選択するだけです。Vault がメールフラグメントを自動生成し、選択されたドキュメントにリンクさせます。詳しくは、Approved Email の設定をご覧ください。
  • テンプレートフラグメント: テンプレートフラグメントとは、ヘッダーやフッター等、テンプレート内のコンテンツの一部を指します。メールテンプレート内のコンテンツすべてを含めるのではなくテンプレートフラグメントを使用することで、Veeva CRM の Approved Email ユーザは、様々なテンプレートコンテンツで一つのメールテンプレートを使用することができます。例えば、メールテンプレートには標準構造と標準免責条項が含まれている場合もありますが、ユーザは製品やキャンペーンに固有のヘッダーやフッターを選び出すことができます。

Approved Email の例

Approved Email の例

ドキュメントページの例

Vault の Approved Email ドキュメントが埋め込みビューアで表示するように設定されている場合、メール受信者がメール内のドキュメントリンクをクリックすると、ブランド化された御社のウェブページが開き、指定のドキュメントが表示されます。

ブランド化されたドキュメントページの例

Approved Email により、企業は、自社のページを作成するのではなく、Veeva の一般ウェブページを使用してドキュメントビューアを表示することもできます。