この記事では、CLM コンテンツを作成、送信、公開、プレビュー、および回収する方法について説明します。CLM 統合に関する全般情報は、CLM 統合についてをご覧ください。
CLM コンテンツを追加する方法
以下のプロセスは、コンテンツを CLM へ公開するために必要な手順について説明しています。通常、一度にすべての手順を行う必要はありません。
- ソースファイルをアップロードして、新しいドキュメントを作成します。PDF、画像または動画ファイルを Vault にアップロードして、配布パッケージを自動作成します。HTML コンテンツの場合、元のソースファイルとして ZIP ファイル配布パッケージを手動でアップロードできます。
- ドキュメントタイプをマルチチャネルスライドに設定します。
- ドキュメントフィールドの Veeva CRM のパブリッシュ (CLM) を、はいに設定します。
- 必要な追加ドキュメントフィールドを設定して、ドキュメント作成プロセスを終了します。ドキュメントを作成して Vault が配布パッケージの自動作成を完了すると、Vault はコンテンツを CLM へ送信します。(送信および配布の詳細をご覧ください)
- バインダーを作成し、そのドキュメントタイプをマルチチャネルプレゼンテーションに設定します。
- マルチチャネルスライドドキュメントをマルチチャネルプレゼンテーションバインダーに追加します。
- バインダーのライフサイクルを進めます。
- CRM にログインし、Vault と同期します。このアクションにより、CRM に Vault ドキュメントと一致するレコードが作成されます。
注: 指定されたドキュメントタイプに該当するマルチチャネル共有フィールドを追加することで、ドキュメントタイプを使用して CLM コンテンツを追加することができます。
CLM コンテンツに関係を使用する方法
マルチチャネルスライドドキュメントでの作業を行う際、特定の関係タイプを使って、CRM のコンテンツに関連付けることができます。
- 関連サブプレゼンテーション: バインダーをマルチチャネルスライドドキュメントに関連付けます。ターゲットバインダーがMultichannel プレゼンテーションドキュメントタイプを有しており、その Veeva CRM のパブリッシュ (CLM) フィールドがはいに設定されている必要があります。CRM では、関連付けられたバインダーは、このスライドに必要なサブプレゼンテーションとして表示されます。
- 関連共有リソース: 他のドキュメントをマルチチャネルスライドドキュメントに関連付けます。ターゲットドキュメントはマルチチャネルスライドドキュメントタイプを有している必要があります。通常、このドキュメントには、参照しているスライドで使用されている画像、CSS または JS ファイルが含まれています。ドキュメントでは、共有リソースフィールドを「はい」に設定する必要があります。
プレビューについて
プレビュー CLM アクションは、CRM への公開やモバイル機器との同期を行うことなく、コンテンツをブラウザウィンドウでプレビューすることができます。
CLM プレビューを機能させるには、コンテンツをプレビューする前に、スライドの最新バージョンは CLM に送信を行う必要があります。
注: 管理者は CLM プレビューを有効にする必要があります。この機能にはいくつかの制限があります。
コンテンツをプレビューする方法
コンテンツをプレビューするには:
- マルチチャネルプレゼンテーションバインダーを開いて、アクションメニューから CLM のプレビューを選択します。
- バインダーに新規または更新コンテンツがある場合、Vault がプレビューをレンダリングする際に遅延が生じることがあります。プロセスが完了したら通知が届きます。
- レンダリングが完了してからドキュメントに戻り、もう一度 CLM のプレビューを選択します。その後の同じコンテンツへのプレビューは、レンダリングは不要で、すぐに表示されます。
- 任意の作業: メールボタン (封筒アイコン) をクリックして、プレビューページへのリンクを自分または Vault 外の同僚に送信します。スマートフォンまたはタブレットでモバイルコンテンツをプレビューする際には、このオプションの使用を推奨します。リンクは 7 日間有効です。
失効状態の場合、スライドをプレビューすることはできません。非 HTML コンテンツを含むスライドは、自動作成された配布パッケージを使用する必要があります。
コンテンツレンダリング
コンテンツレンダリングは、HTML コンテンツがどのように作成されたかに依存します。ブラウザ制限により、プレビューウィンドウで正確にレンダリングされない CLM コンテンツがあります。ポップアップブロッカーが作動していると、プレビューが開かないことがあります。
プレビューを適切に行うためには、モバイルブラウザを使ってプレビューを開きます。ウェブブラウザのプレビューウィンドウから、プレビューを自分にメール送信して、モバイル機器でプレビューを開きます。
CLM コンテンツを回収する方法
Stage CLM から回収または Production CLM から回収アクションを使用して、CLM から個別のマルチチャネルスライドドキュメントを回収することができます。ドキュメントがまだ配布されていない場合、配布できないようになります。ドキュメントがすでに配布されている場合、CLM でそれ以上の配布ができなくなります。営業担当者は、デバイスから回収したコンテンツを削除するためには、iPad® または Windows™ デバイスを同期する必要があります。ドキュメントを回収してから配布パッケージを更新する場合、Vault はドキュメントを自動的に再送信します。
これらのオプションは、CLM に送信されたドキュメントのアクションメニューに自動表示されます。デフォルトでは、CRM コンテンツライフサイクルは、失効状態のエントリアクションとしてドキュメントを回収します。
Vault からドキュメントを削除すると、CLM からも回収されます。
バインダーの回収アクションは使用できませんが、ライフサイクル状態を変更して失効にすることができます。
中国へのコンテンツの配布
組織が中国顧客にコンテンツを配布する場合、管理者は共有ドキュメントフィールド中国 CDN の使用を有効化できます。次に、このフィールドをドキュメント情報ページのマルチチャネルプロパティセクションではいに設定して、Vault は中国がホストする CDN にコンテンツを複製する必要があることを示すことができます。
ドキュメントフィールド
CLM 統合を使用すると、以下のドキュメントフィールドがドキュメントまたはバインダーに表示されます。すべてのマルチチャネルドキュメントフィールドは共有フィールドです。これらのフィールドは、主にプレゼンテーションとスライドのドキュメントタイプに適用されますが、いずれのドキュメントタイプにも以下のドキュメントフィールドを追加できます。
フィールド | ドキュメントタイプ | 機能 |
---|---|---|
Veeva CRM のパブリッシュ (CLM) | プレゼンテーション、スライド | ドキュメントが CLM へ送信するのに有効なコンテンツかどうかを示します。 |
Veeva CRM の公開 (Web リンク) | プレゼンテーション、スライド | CRM から Web リンクとしてドキュメントを共有できるかどうかを示します |
Veeva CRM の公開 (リモートCLM) | プレゼンテーション、スライド | CRM からリモート CLM セッション中にドキュメントを共有できるかどうかを示します |
プレゼンテーション ID | プレゼンテーション | プレゼンテーションバインダーの外部 ID。「gotoSlide」 の参照に使用されます |
CRM の検索可能な説明 | プレゼンテーション | CRM で検索可能な説明 |
開始日 | プレゼンテーション | プレゼンテーションに対してユーザがコールを (CRM で) 記録できるようになる日付 |
終了日 | プレゼンテーション | プレゼンテーションに対してユーザがコールを (CRM で) 記録できなくなる日付 |
CLM ライブラリの非表示 | プレゼンテーション | プレゼンテーションが 「CLM プレゼンテーション」 ビューとプレゼンテーションピッカーで非表示 (CRM で) となっているかどうかを示します |
トレーニング | プレゼンテーション | プレゼンテーションを詳細確認のためでなく、トレーニング用に (CRM で) 閲覧できるようにします。 |
CRM ディレクトリ | プレゼンテーション | CRM で表示するプレゼンテーションのディレクトリを示します。これは、ディレクトリオブジェクトを参照するオブジェクトフィールドです。 |
サーベイ | プレゼンテーション | CRM の Survey_vod の External_ID_vod__C と連携します。これは、サーベイオブジェクトを参照するオブジェクトフィールドです。 |
CRM の検索可能なキーワード | プレゼンテーション | このフィールドは、CLM プレゼンテーションを検索する CRM ユーザの CLM タグ付けをサポートします。これは、キーワードオブジェクトを参照するオブジェクトフィールドです。 |
サーベイオーバーレイを有効化する | プレゼンテーション | プレゼンテーションを CRM で表示する際、「CLM サーベイオーバーレイ」 を適応するかどうかを示します |
アクションの無効化 | スライド | iPad 上の CRM でスライドで無効にするアクションを示します。 - スワイプは、左右にスワイプすることで次/前のスライドに移動できます。 - ピンチして終了は、画面をピンチしてメディアプレーヤーを終了します。 - ズームはスライドを拡大します。 - 回転ロックは、スライドを横方向と縦方向に回転します。 - 履歴ボタンは、前の CLM スライドに移動するボタンです。 - ナビゲーションバーは、CLM スライドナビゲーションバーです。 |
セグメント | スライド | スライド (キーメッセージ) を表示する必要のあるセグメントを示します。空欄の場合、セグメントと連携していないすべてのアカウントに対してスライドが表示されます。 |
カスタム反応 | スライド | 入力された場合、CRM でスライドを表示する際に反応ボタンが非表示になります |
詳細グループ | スライド | CRM の詳細グループフィールドと連携しています。このフィールドには、製品の説明や疾患領域など、追加の製品情報が含まれます |
CLM ID | スライド | Veeva CRM の CLM ID |
iOS ビューア | スライド | WKWebView を選択すると、iOS 10 以降では HTML CLM の表示が改善されます。HTML CLM の従来の表示を使用するには空白にします。 |
共有リソース | スライド | ドキュメントが CLM で 「共有リソース」 として使用されるかどうかを示します |
CRM メディアタイプ | スライド | ドキュメントコンテンツのタイプを示します (画像、PDF、PPTX、HTML、または動画)。これによって、Vault は配布パッケージを適切に取り扱うことができます。 |
ソース Vault リンク | スライド | このドキュメントのコピー元であるソースドキュメントへのリンク。 |
HTML ファイル名 | スライド | (CLM プレビューのみ) Zip のメイン HTML ページの名前が index.html でない場合、このフィールドへの入力が必要となります。Vault はこのフィールドを要求・検証しませんが、フィールド値が正しくない場合には CLM プレビューには HTML は表示されません。 |
iOS 解像度 | スライド | スライドを iPad で表示する際に使用する解像度を示します |
Vault は、CLM 統合に使用されるドキュメントフィールドでのセキュリティオーバーライドに対応していません。
iOS 解像度
CLM コンテンツは、20R1 以降、10.5 インチ、11 インチ、および 12.9 インチ iPad のネイティブ iPad 解像度でレンダリングできます。ドキュメントフィールド iOS 解像度 (ios_resolution__v) を使用して、CRM がコンテンツを調整およびレンダリングする方法を管理できます。
- デバイスのデフォルトは、デバイスのネイティブ解像度に表示されます。
- 1024×768 への拡張は解像度を固定し、コンテンツを中央寄せしてレターボックス表示します。
- 自動調整するは、コンテンツを全画面表示にフィットするように広げます。
フィールドが入力されていない場合、CRM は自動的に 1024×768 への拡張に設定します。
注: この共有フィールドは自動的にスライドドキュメントタイプに適用されません。管理者がこの設定を完了する必要があります。
スライドおよびプレゼンテーションドキュメントタイプ
Vault は、CLM コンテンツに 2 つのドキュメントタイプ (個別 CRM スライド/キーメッセージを示すドキュメントにはマルチチャネルスライド、CLM プレゼンテーションを示すバインダーにはマルチチャネルプレゼンテーション) を使用します。Vault が CLM 統合を有効化した時期によって、これらのドキュメントタイプのラベルは異なります。
- マルチチャネルスライドはスライドの場合もあります。
- マルチチャネルプレゼンテーションはプレゼンテーションの場合もあります。
管理者は、必要に応じてこれらのドキュメントタイプの名前を変更できるため、お使いの Vault ではこれらのラベルを使用していない場合もあります。この違いは、ドキュメントタイプの名前およびラベルにのみ影響を与えます。CLM 統合の使用方法は影響を受けません。
有効化
デフォルトでは、CRM の検索可能な説明ドキュメントフィールドは有効ではありません。このフィールドを使用するには、管理者はこのフィールドを有効化して、適切なドキュメントタイプに追加する必要があります。