Adobe® InDesign® パッケージドキュメントを Vault にアップロードする際に、関連付けられたドキュメントとしてパッケージコンポーネントをアップロードし、それらを InDesign® パッケージソースファイルにリンク付けする必要があることがあり、これは面倒で時間がかかる作業です。InDesign® コンポーネントの自動リンク付けが有効化されていると、Vault は、InDesign® パッケージリンクのディレクトリに各コンポーネントのドキュメントを自動作成し、それらを InDesign® パッケージソースファイルにリンク付けします。

InDesign® 自動リンク付けについて

この機能を有効化すると、以下の設定要素が自動的に追加されます:

  • InDesign コンポーネントドキュメントタイプ
  • リンクされたドキュメントのドキュメント関係タイプ。この関係はソースおよびターゲットバージョン固有です。
  • InDesign 自動リンク済みコンポーネントのドキュメントライフサイクル

InDesign® パッケージのアップロード

InDesign® パッケージの ZIP ファイルをアップロードすると、Vault は自動的に以下を行います:

  • 表示可能なレンディションを作成。
  • InDesign® パッケージリンクのディレクトリのコンテンツを調査し、既存の Vault ドキュメントにコンテンツをマッチングし (チェックサム経由)、ドキュメントおよびドキュメント関係を作成または更新。詳しくは以下を参照してください。
  • 新しい InDesign コンポーネントのドキュメントが作成されたことを記載したシステムメッセージを InDesign® パッケージドキュメントの所有者へ送信。InDesign コンポーネントドキュメントが作成されていない場合、Vault はシステムメッセージを送信しません。

自動でリンク付けされたドキュメントは、InDesign® パッケージファイルのドキュメント情報ページの自動リンク済みドキュメントに表示されます。このセクションにドキュメントを手動で追加することはできません。

自動リンク済みドキュメント一致

InDesign® パッケージをアップロードする際に、Vault はリンクのディレクトリでドキュメントを確認し (チェックサム経由)、コンテンツを Vault の既存のドキュメントと比較します。

リンクのディレクトリにあるドキュメントがすでに Vault に存在する場合、Vault は、自動リンク済みドキュメント関係経由で、コンポーネントドキュメントと InDesign® パッケージソースファイル間の関係を作成します。Vault は、お使いの Vault で最も古い一致ドキュメントの最新の固定状態バージョンにリンクします。

リンクのディレクトリにあるドキュメントが Vault に存在しない場合、Vault は、タイプが InDesign コンポーネントのドキュメントを新規作成し、自動リンク済みドキュメント関係経由で、それを InDesign® パッケージソースファイルにリンク付けします。

InDesign® パッケージの再レンダリング

自動リンクされた InDesign® パッケージを再レンダリングするか、または新規バージョンをアップロードすると、Vault は既存のリンク済みコンポーネントを自動的に置換または更新して、パッケージに新規リンクが存在すればそれを追加します。

Vault は、パッケージが再レンダリングされてもシステムメッセージを送信しません。新規バージョンをアップロードする際に、Vault が新規 InDesign コンポーネントドキュメントを作成するかどうか、システムメッセージを受け取ることができます。

コンポーネントドキュメントでの作業

コンポーネントドキュメントの編集

Vault は、InDesign® パッケージファイルから InDesign コンポーネントドキュメントを作成する際に、名前フィールドしか入力しません。その後、ドキュメントメタデータを編集してその他の情報を入力することができます。さらに、これらのドキュメントを固定状態に承認することもできます。

コンテンツのフィルタリングに共有設定を使用する

InDesign® パッケージに Vault で表示または作業する必要がないコンポーネントが含まれる場合があります。ライブラリアンは、InDesign 自動リンク済みコンポーネントセキュリティ設定を使用して InDesign コンポーネントドキュメントを非表示にすることができます。例えば、InDesign コンポーネントドキュメントが廃版のライフサイクル状態にある場合、ライブラリアンは、これらのドキュメントがユーザに表示されないように、ドキュメントの表示権限とコンテンツの表示権限を閲覧者ロールと参照者ロールから削除することができます。

自動リンク済み関係のレポート作成

自動リンク済みドキュメント関係のレポートを作成することができます。タイプがターゲットドキュメント付きのソースドキュメントのレポートを作成し、関係 > タイプが自動リンク済みに等しいのフィルタを追加します。

このレポートタイプは、管理者が新しい PromoMats Vault と MedComms Vault でこの機能を有効化すると自動的に利用可能になります。

管理者: InDesign® 自動リンク付けを有効化する方法

Veeva サポートにお問い合わせいただき、PromoMats と MedComms Vault でこの機能を有効にしてください。必要な場合は、カスタマーサクセスマネージャに連絡して InDesign 自動リンク済みコンポーネントドキュメントライフサイクルのワークフローを更新してもらうことができます。

新しい PromoMats と MedComms Vault では、管理者が管理者 > 設定 > アプリケーション設定ページの InDesign 自動リンク付けの有効化チェックボックスからこの機能を有効化することができます。