デジタルアセット管理 (DAM) チームは、ウェブサイトや印刷広告など、定義されたメディアスペースに合うように特定の特徴や属性を持つ画像を作成する必要がある場合があります。自動画像レンディションを使用すると、管理者は、Vault が特定のファイルタイプに自動的に生成できる画像レンディションオプションを定義することができます。定義されたサイズ、品質、形式、色空間で画像を提供する権限によって、このような特定の画像形式を作成するのに必要な手間や時間を省くことができます。

例えば、管理者は、PNG ファイルに自動画像レンディションを定義し、そのレンディションタイプを資料ドキュメントタイプに割り当てることができます。PNG 形式でソースドキュメントをアップロードし、資料としてドキュメントを分類すると、Vault は管理者が設定した仕様に合うファイルに自動画像レンディションを自動生成します。

ファイルのアップロード

ソースファイルをアップロードすると、Vault は自動画像レンディションを非同期的に生成します。これは、ドキュメント情報ページのレンディションパネルにレンディションが表示される際に遅延が生じることを意味します。Vault は、通常通り表示可能レンディションも生成します。サポートされるファイル形式の自動画像レンディションの作成に失敗した場合、Vault からシステムメッセージが送信されます。

ソースファイルにはそのファイル形式に定義された自動画像レンディションが必要で、さらにそのレンディションタイプはドキュメントの分類時に選択されたドキュメントタイプに適用される必要があります。

サポートされていないファイル形式

Vault は以下のソースドキュメントのファイル形式には自動画像レンディションをサポートしていません:

  • Microsoft Office™ ドキュメント
  • アニメーションファイル*
  • オーディオファイル
  • ビデオファイル

*Vault はアニメーション GIF をサポートしていません

UUID について

自動画像レンディションの生成時に、Vault はドキュメントのメタデータに UUID (固有識別番号) を自動的に書き込みます。自動画像レンディションをダウンロードすると、画像ファイル内の画像の XMP メタデータに固有識別子が表示されます。

制限

自動画像レンディションは以下の制限の影響を受けます:

  • ドキュメントに手動で自動画像レンディションを作成できません。
  • ドキュメントから自動画像レンディションを削除できません。