CRM パブリッシングタブを使用すると、Engage、Approved Email、および CLM の統合のスライドとプレゼンテーションを同期する CRM と Vault 間の統合同期プロセスをトリガーすることができます。このプロセスは、CLM と Engage の統合の「送信」アクションとは独立しており、自動で行われ、コンテンツの最新バージョンが正しい環境で確実に利用できるようにするものです。

CRM 組織オブジェクトについて

CRM 組織オブジェクトは、Approved Email、CLM 統合、または Engage 統合を使用する Vault にあります。このオブジェクトは、アクションに対し適切な CRM 組織を Vault が特定できるようにすることで、CRM パブリッシングタブ経由で統合同期アクションをサポートします。

管理者は CRM 組織を設定するとき、以下の情報を提供する必要があります。

  • CRM 組織 ID: このフィールドは必須で、CRM の 18 桁の ID と対応している必要があります。CRM 組織に表示される 15 桁の Salesforce ID を変換する必要があります。そのためのオンラインツールが数多く出回っています。
  • 統合: このフィールドは、CRM 組織がどの統合 (CLM、Engage、Approved Email) をサポートするのかを示します。同期アクションを開始するとき、選択できるのは同期する統合をサポートする組織のみです。
  • タイプ: この設定は、CRM Org がサンドボックス/テスティングか、または本番環境かを示します。
  • NSS を含む: この設定 (非固定状態を含める) は、Vault 内のどの機能もコントロールしません。その代わり、この設定はユーザが適切な CRM 組織を選択するのに役立ちます。CRM 側の管理者がその組織に対しこの設定をオンにすると、固定状態のドキュメントだけではなく、すべてのドキュメントが統合されるようになり、その状況はサンドボックス環境に適します。

CRM パブリッシングタブから、Approved Email、CLM、Engage統合で設定された CRM 組織の一覧が表示されます。この一覧には、サンドボックス版と本番環境の組織の両方が含まれています。1 回のアクションで、必要な分の組織に同期プロセスをトリガすることができます。

特定の組織を選択するには正しい CRM 認証がなければいけません。ステータスフィールドで認証情報が有効かどうかが表示されます。

CRM パブリッシングへのアクセス

CRM パブリッシングタブにアクセスするには、セキュリティプロファイルにマルチチャネルローダ権限が付与されている必要があります。デフォルトでは、システム管理者または Vault 所有者のセキュリティプロファイルを有するユーザにのみこの権限が付与されています。

CRM へ公開する方法

同期プロセスを開始するには:

  1. CRM パブリッシングタブに進みます。
  2. チェックボックスを使用して 1 つまたは複数の CRM 組織を選択します。
  3. CRM へ公開をクリックします。
  4. 確認ダイアログで、選択した内容を確認したら CRM へ公開を押して続行します。
  5. 同期が完了したらメール通知が届きます。複数の CRM 組織を選択した場合、組織ごとにメール通知を受け取ります。

同期制限について

一度に進行またはキュー処理ができる統合同期は 3 件のみです。CRM パブリッシングタブで 4 件目の同期を開始しようとすると、Vault がプロセスをキャンセルし、理由を記載した通知を送信します。CRM のユーザが 4 件目の同期を開始しようとしても通知メールは送信されません。同期に複数の組織を選択しても、1 回の同期プロセスとみなされます。制限には、Vault 内または CRM からトリガーされた同期プロセスが含まれます。