MedComms の概要

Vault MedComms を使用すると、メディカル情報部門やメディカルコミュニケーション部門が標準回答ドキュメント、メディカルレター、FAQ、およびその他の重要なコンテンツの信頼できる唯一のバージョンを保持することができます。Vault MedComms はバージョニング、監査証跡、およびセキュリティ機能が使いやすく、フルコンテンツライフサイクルを管理することができます。このアプリケーションは承認時間が速く、より良いコラボレーションを可能にし、コンプライアンスを改善できます。

MedComms 機能

メディカルコミュニケーションに携わるお客さまには、回答パッケージの生成、出版物管理、現地国のドキュメント作成、有効期限管理、および医療/法務/規制関連のレビューおよび承認を対象とした機能をご利用いただけます。さらに、優れた時間ベースのレポートが、あらゆるレベルにおける処理問題にインサイトを提供します。

  • 統合: CLM、Engage、および Approved Email の統合により、MedComms の組織は Vault をコンテンツレポジトリとして使用して、マルチチャンネルな発行処理をシームレスに合理化できます。これらの発行上のニーズを Vault と統合して、お客さまのオーディエンスは、すべてのコンテンツの最新の承認済みバージョンを確認することができます。このような統合には、その他の機能をサポートする質問やウェブサイトなどの追加オブジェクトが含まれます。
  • CrossLink ドキュメント: この機能を使用すると、ある Vault に保存されているドキュメントを別の Vault にあるドキュメントのソースとして使用し、制御を効かせながら Vault 間のシームレスなビジネスプロセスをサポートできます。ユーザはこの機能を使用して、特定のビジネスコンテキスト内のコンテンツとやり取りすることができ、組織の他の場所でコンテンツがどのように使用されるかを把握しておく必要はありません。CrossLinks を使用すると、ある Vault のコンテンツが別の Vault で必要になったときなどに、ドキュメントの管理対象外のコピーが使用されることがありませんので、コンテンツが信頼できる唯一のソースとなり得ます。例えば、ある組織でそのリファレンスドキュメント (医学雑誌など) をすべてMedComms に含めてあり、そのコンテンツを利用した CrossLink ドキュメントを作成します。これにより、PromoMats Vault にリファレンスドキュメントの別のコピーをアップロードして重複が作成されるのを防ぐことができます。
  • 医師からの問合せの追跡と回答: MedComms は、サードパーティの統合を必要とせず、情報のリクエストの取得、管理、対応を行う初の機能を提供します。医師からの問合せを使用すると、UI または API から問合せを取得し、ドキュメントを回答パッケージにまとめ、MedComms から直接問合せに対応することができます。
  • 製品および国オブジェクト: Vault PromoMats のデータモデルは、製品および国オブジェクトを提供し、メディカルコミュニケーションドキュメントを整理し、追加のメタデータを保存するために便利です。組織は、このデータモデルをそのまま使用したり、各ニーズに合わせてさらにカスタマイズすることができます。
  • コピーを作成する際の理由選択: この機能を使用すると、ドキュメントをコピーする際に理由を選択することができるようになります。
  • 医療ポータル: 医療ポータルを使用すると、メディカルコミュニケーション部門が特定のコンテンツを整理し、シンプルなユーザインターフェースでコンテンツを共有できるようになります。メディカルポータルでコンテンツを整理および管理すると、既存資料の再利用を促進したり、作業の重複を防いだりするのに役立ちます。
  • 医師からの問合せ: Vault MedComms の医師からの問合せでは、コンテンツとケースを管理できる強力で完全なソリューションを提供し、サードパーティの統合は不要です。症例および症例コンタクトを管理し、優先度に基づくサービスレベル契約 (SLA) を定義し、標準的な回答カバーレターを自動的に生成し、電子応答パッケージを組み立て、メールを介して直接問い合わせに応じることができます。Veeva CRM ユーザは、医師からの問い合わせ CRM データ共有を使用して、症例コンタクトおよび医師からの問い合わせレコードを自動的にインポートできます。

マルチチャネル概要

Vault マルチチャネルは Veeva の顧客関係マーケティングソリューションに欠かせない要素であり、特定の統合が有効化されている場合に Vault PromoMats および MedComms アプリケーションで使用できます。マルチチャネル機能を使用すると、組織がコンテンツを開発し、さまざまなチャネルを介してコンテンツを提供し、データを整理し、顧客が医療従事者とやり取りできるようにすることができます。

マルチチャネル統合オプションは、Engage、Closed Loop Marketing (CLM) ソリューション、および Approved Email　を含む複数のコミュニケーションチャネルによるシームレスなコンテンツ配布を実現します。

マルチチャネル統合および機能

マルチチャネルは　CLM、Engage、および Approved Email という 3 つの独立したチャネルを対象としています。これらのチャネルにコンテンツを開発することは、組織のコミュニケーション目標の達成に重要で、さらにお客様とコンテンツエージェンシにとって大切なコミットメントです。

統合

  • CLM & Engage: CLM と Engage を統合すると、ユーザは Vault を使用してコンテンツをレビューおよび承認し、Veeva CRM　の CLM と Engage にそのコンテンツをシームレスにパブリッシュすることができるようになります。
  • Approved Email: Veeva の Approved Email により、担当者は、承認済みコンテンツをすばやく適切に顧客に直接メールで送信し、Veeva CRM で直接やり取りのデータを確認できます。この統合により、必ず承認済みコンテンツのみを配信するようにし、医療コンテンツや販促資材など特定のドキュメントの配信を追跡確認できます。
  • Events Management: Events Management 統合は、ユーザが CRM の特定のイベントに対して Vault 内の CLM、Engage、または Approved Email のコンテンツを作成および編集できるようにします。

マルチチャネル機能

  • プレゼンテーションの作成: プレゼンテーションの作成を使用すると、ユーザが単一ドキュメントから複数のマルチチャネルスライドドキュメントと 1 つのマルチチャネルプレゼンテーションバインダーを作成できます。
  • 別の Vault へコピー: この機能を使用すると、ユーザはマルチチャネルプレゼンテーションバインダー、そのスライドドキュメント、そのサブプレゼンテーション、およびその共有リソースを 1 つの Vault から別の Vault にコピーできます。
  • 単一ドキュメントのマルチチャネルパブリッシング:　単一ドキュメントのマルチチャネルパブリッシングを使うと、ユーザが元のドキュメントから直接マルチチャネルコンテンツの配布、作成、バージョン管理、回収の管理を行うことができます。
  • CRM Vault メタデータ同期: CRM Vault メタデータ同期は、ユーザが Veeva CRM で Vault の CRM 製品、ディレクトリ、サーベイおよびコンテンツタイプを管理するオプションを提供します。
  • BEE メールテンプレートエディタ: BEE はレスポンシブデザインメール用の MailUp　のドラッグアンドドロップ式エディタです。メール編集カスタムアクションを使用すると、BEE を使用して Vault でメールテンプレートを編集することができます。
  • CRM パブリッシング: CRM パブリッシングタブを使用すると、Engage、Approved Email、および CLM の統合のスライドとプレゼンテーションを同期する CRM と Vault 間の統合同期プロセスをトリガーすることができます。
  • マルチチャネルローダ: マルチチャネルローダを使用すると、ユーザがプレゼンテーションおよびスライドを一括で作成および更新できます。

アドオン統合機能など MedComms の重要な機能の利用について、以下の記事を参照してください: