Vault MedComms の医師からの問合せは、サードパーティの統合を必要とせずに、コンテンツと症例管理のための説得力のある完全なソリューションを提供します。医師からの問合せには主要な機能が 3 つあります:
- 問い合わせの取り込み (UI および/または API 経由)
- ドキュメントを回答パッケージにまとめる
- MedComms から直接問い合わせを処理
症例および症例コンタクトを管理し、優先度に基づくサービスレベル契約 (SLA) を定義し、標準的な回答カバーレターを自動的に生成し、電子応答パッケージを組み立て、メールを介して直接問い合わせに応じることができます。
注: 組織が医師からの問合せの有効化に関心をお持ちの場合は、Veeva サービスによる設定オプションの有効化が強く推奨されます。従来および新しい医師からの問合せインタフェースの設計および設定に関するサポートが必要な場合は、Veeva サービスにお問い合わせください。
医師からの問合せオブジェクト
医師からの問合せには、データを管理するために以下のオブジェクトが含まれています:
- 症例オブジェクトは、個々の情報要求に関するすべての情報を保持する症例リクエストオブジェクトと症例コンテンツユーザタスクオブジェクトの親オブジェクトです。
- 症例コンタクトは、問い合わせを行っている個人に関する情報を保持するために使用されるパーソンオブジェクトのサブタイプです。症例コンタクトサブタイプを使用するには、パーソンオブジェクトでオブジェクトタイプを有効にする必要があります。医師からの問い合わせ CRM データ共有を使用して、Veeva CRM アカウントレコードから症例コンタクトおよび医師からの問い合わせを自動的にロードし、MedComms から CRM の医師からの問い合わせを更新します。
- 症例リクエストオブジェクトは、個々の情報を保持します。
- 症例回答オブジェクトは、問合せへの回答のすべての属性を保持し、処理ドキュメントおよび症例回答メールオブジェクトに対する親オブジェクトです。
- 症例採用オブジェクトには、症例、症例リクエスト、および症例回答オブジェクトのフィールドに対応するフィールドが含まれています。有効化すると、問い合わせを受領するユーザは単一の症例採用フォームから 3 つすべてのオブジェクトの情報を入力できます。
- 処理ドキュメントオブジェクトは、問合せへの回答に使用されるドキュメントを保持し、電子メールで回答する場合には、回答パッケージでドキュメントの順序を制御することができます。
- 症例回答メールオブジェクトは、回答メールの内容を保管します。
- 症例 SLA は、リクエストへの回答期限を決定します。
- 個人の住所オブジェクトは、症例コンタクトの連絡先情報を保持します。
- イベントオブジェクトの有害事象サブタイプは、有害事象に関する情報を保持します。
医師からの問合せオブジェクトの設定
MedComms を使用すると、標準オブジェクトをカスタマイズしたり、カスタムオブジェクトを作成したり、オブジェクト関係を設定したりしてアプリケーションデータモデルに編集と追加を行うことができます。また、ライフスタイルとワークフローのオプションを使用してビジネスルールを設定することもできます。
オブジェクトを作成・設定するには、管理: 設定: オブジェクト: 作成および編集権限に加えて、編集したいオブジェクトの作成および編集権限が必要です。
有害事象の設定
症例を作成する際に、関連付けられた有害事象の主な詳細も取得できます。この機能を有効化するには、イベントオブジェクトに関連するオブジェクトセクションを症例ページレイアウトに追加します。有害事象をセクションラベルとして入力し、関連リストを有害事象と等しいイベントタイプごとにフィルタリングすることをお勧めします。イベントは企業管理者でも作成できます。
ユーザは、有害事象オブジェクトタイプの作成、読取り、編集、および削除権限、イベント性別、イベント結果、イベントレポートタイプ、およびイベント報告者資格オブジェクトの読取り権限が必要です。
個別症例安全性報告書ファイルの生成
E2B(R3) 個別症例安全性報告書ファイルを生成するには、以下の権限が必要です。
- ドキュメント: 一括更新
- オペレーション: ジョブ: 読取り
- 個別症例安全性報告書 (ICSR) ドキュメントタイプでドキュメントを作成する
イベント生成ドキュメントライフサイクルの生成済みおよび再生の要求状態の所有者および編集者ロールに対して、ドキュメントの編集および関係の編集権限を追加する必要もあります。
医師からの問合せカバーレターの設定
管理者 > 企業管理者 > ドキュメントおよびバインダーで医師からの問合せカバーレターを管理できます。ドキュメントテンプレートの詳細については、ドキュメントテンプレートの管理をご確認ください。
医師からの問合せカバーレターは 2 種類あります。
- 医師からの問合せカバーレターは関連する症例オブジェクトレコードを参照します。
- 医師からの問合せ症例回答カバーレターは、症例、症例リクエスト、および症例回答オブジェクトレコードを参照します。
医師からの問合せカバーレターのサンプルをダウンロードします。
医師からの問合せ症例回答カバーレターのサンプルをダウンロードします。
デフォルトでは、Vault は医師からの問合せカバーレタードキュメントタイプを使用します。医師からの問合せ症例回答カバーレタードキュメントタイプを使用を使用するため、症例回答オブジェクトライフサイクルでユーザアクションを設定するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクトライフサイクルに移動します。
- 症例回答ライフサイクルを選択します。
- 下書き状態を選択します。
- ユーザアクションパネルで編集をクリックします。
- 医師からの問合せ症例回答カバーレタードキュメントタイプを選択します。
- カバーレターテンプレートを選択します。
- 保存をクリックします。
医師からの問合せのライフサイクル
医師からの問合せには 4 つのオブジェクトライフサイクルがあります:
- 症例コンテンツユーザタスクのライフサイクルは、症例コンテンツユーザタスクオブジェクトによって使用され、タスクをオープン (初期状態) または完了とマークします。
- 症例リクエストライフサイクルは、新規症例リクエストレコードの作成と追跡を行います。新しく作成された症例リクエストは新規状態で開始します。
- 症例回答ライフサイクルは、承認プロセスにおいて回答を初期状態新規から移動します。
- 症例ライフサイクルは、新規の初期状態から完了の完了状態までの新規症例レコードを作成・追跡します。
既存のライフサイクルの変更、カスタムライフサイクルの作成、カスタムライフサイクル状態の追加を行い、組織のニーズに合うライフサイクルを作成することができます。
医師からの問合せのワークフロー
症例ライフサイクルは、症例割り当てワークフローを使用して有効な症例を処理できるようにユーザに割り当てます。ユーザはリクエストに回答することができるため状態が回答送信済みに変わり、これにより症例コンタクトから確認を受け取り、症例が最終状態の終了に移動するタスクがトリガーされます。あるいは、ユーザはアクションメニューから症例の終了を選択して、確認することなく症例を終了状態に移動させることができます。
症例回答ライフサイクルは、症例リクエストの承認ワークフローを使用して、処理に送信される前に回答パッケージのレビューと承認を行うために、タスクを医師からの問合せの承認者に割り当てます。症例は承認中状態で開始し、承認されると承認済み状態に変化します。このトリガーによってカバーレターが固定状態に移動し、固定状態ドキュメントに基づいて最終回答パッケージが自動生成されます。また、承認者は回答パッケージを拒否することができ、その場合状態は下書きに変わります。ユーザが回答を要求者に送信した後、状態は回答送信済みに変わります。Vault が回答パッケージメールを提供できずメールトラッキングが有効化された場合、Vault は状態をメールがバウンスされましたに変更し、回答パッケージを送信したユーザに送信できなかった理由が明記されたシステムメッセージを送信します。
これらの既存のワークフローの変更およびカスタムワークフローの作成について詳細をご確認ください。
医師からの問合せメールの設定
Vault では、複数の医師からの問合せ症例回答メールを設定できます。
ケース回答メール
Vault はケース回答オブジェクトのケースコンタクトフィールドで指定されたアドレスに、ケース回答メールを送信します。回答コンタクトフィールドは、ケースおよびケース回答オブジェクトに追加できます。設定すると、医学的照会を行うユーザはこのフィールドに入力することで、Vaultがそのアドレスにケース回答メールを送信できるようになります。
注:回答コンタクトフィールドが存在するが空の場合、Vault はデフォルトでケースコンタクトフィールドのメールに戻ります。
回答コンタクトフィールドを追加する方法:
- 管理者 > 設定 > オブジェクト > ケースに進みます。
- ページレイアウトをクリックします:
- ケース詳細ページレイアウトをクリックします。
- 詳細で、追加をクリックし、回答コンタクトを選択します。
- 任意:必要に応じて、回答コンタクトフィールドを移動します。
- 保存をクリックします。
- ステップ1~6を繰り返し、ケース回答ページレイアウトに回答コンタクトフィールドを追加します。
メールトラッキング
医師からの問合せを使用して、ユーザはメール回答パッケージのデリバリステータスを追跡して、デリバリが失敗した場合にはユーザに警告します。症例コンタクトは、メールクライアントから回答を送信した MedComms ユーザに直接返信できます。
メールトラッキングを設定するには:
- 管理者 > 設定 > アプリケーション設定 > 医師からの問い合わせに進みます。
- 編集をクリックします。
- メールトラッキングを有効化するチェックボックスを選択します。
- 症例コンタクトでパッケージメールに返信するには、メール回答で「返信先」を有効化するを選択します。メールトラッキングを有効化するが選択されていない場合、メール回答で「返信先」を有効化するは選択できません。
- 保存をクリックします。
症例回答メールの返信先アドレスを設定できます。デフォルトでは、返信先アドレスは、メール回答ユーザアクションを実行する MedComms ユーザのメールアドレスです。返信先セクションがメール症例回答ページレイアウトに追加されている場合、ユーザは中央のメールアドレスのリストから返信先アドレスを選択できます。企業管理者メニューのパーソンオブジェクトで利用可能な中央のメールアドレスのリストを設定する必要があります。
ヘッダーとフッター
デフォルトでは、医師からの問い合わせメールには Vault ヘッダーとフッターが含まれています。ヘッダーとフッターを無効化するには、管理者 > 設定 > アプリケーション設定に進み、Vault メールヘッダーおよびフッターを含めないチェックボックスを選択します。
関連付けられた症例コンタクトおよび同僚
関連付けられた症例コンタクトは、症例コンタクトに関連する追加のメールアドレスです。関連コンタクトは、割り当てられている主たる症例コンタクトが必要です。ユーザが主たる症例コンタクトのページから関連コンタクトを追加できるよう、症例コンタクトオブジェクトにページレイアウトを設定できます。同僚は、症例ハンドラと同じ製薬会社に勤務しており、症例アップデートの受信を希望している個人です。
関連付けられた症例コンタクトを追加するには、まず症例コンタクトページレイアウトを設定して、関連付けられた症例コンタクトセクションを追加する必要があります。
企業管理課メニューから、同僚、関連付けられた症例コンタクト、および中央のメールアドレスのリストを維持できます。パーソンオブジェクトに進み、作成をクリックしてパーソンタイプを選択します。
CC/BCC
症例回答をまとめる際、症例コンタクト、関連付けられたコンタクト、MedComms ユーザ、および同僚を CC/BCC 受領者として追加できます。ページレイアウトを使用して、追加するユーザを選択できます。CC/BCC 受領者を追加するには、症例回答レコードページレイアウトを設定してから、症例回答の受領者ジョインオブジェクトに関連するオブジェクトセクションを追加します。
メールアドレスからの設定
Vault は、デフォルトで Veeva Vault ドメインアドレスから市からの問合せメールを送信します。Vault は、ユーザが送信者メールアドレスを自分の組織に関連するものに変更できるように設定することができます。
送信元メールアドレスを設定する前に、まず 1 つまたは複数の送信メールドメインを追加する必要があります。
送信元メールアドレスを設定するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクトに移動します。
- パーソン、オブジェクトタイプタブを順にクリックします。
- 送信元メールアドレスオブジェクトタイプが有効化されていることを確認します。
- 管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクトに移動します。
- ケースへの回答をクリックします。
- ページレイアウトタブをクリックしてから、ケースへの回答の詳細ページレイアウトをクリックします。
- 追加をクリックし、送信元を選択します。
- 保存をクリックします。
また、RecordByLabel 関数を使用して式を作成することで、どの送信元メールアドレスの Vault を適用するかを定義することができます。
ケース回答メールの削除
Vault は、ケース回答メールをケース回答メールオブジェクトレコードに格納します。設定されている場合、管理者とケース回答メールの削除オブジェクトアクションの権限を持つユーザは、アクションメニューをクリックし、メールを削除するユーザアクションを選択して、オブジェクトレコードを削除することができます。この情報は、標準のシステム管理者または Vault 所有者のセキュリティプロファイルで有効になっています。
Note: メールの削除ユーザアクションは、恒久的にレコードを削除します。削除した場合、復元することはできません。
ユーザアクションを作成するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクト > ケース回答メールに移動します。
- アクションタブをクリックします。
- 作成をクリックします。
- アクションの選択ダイアログで、メールの削除を選択し、続行をクリックします。
- 任意の作業: ユーザアクションに説明を追加します。
- 保存をクリックします。
ユーザは、ケース回答メールを削除するには、ケース回答メールの削除オブジェクトアクションの権限が付与されている必要があります。
症例採用フォームの設定
症例採用フォームを使用して、ユーザは組織のニーズに合うようカスタマイズできる単一の採用フォームから症例、症例リクエスト、および症例回答オブジェクトのフィールドに値を入力できます。この機能を有効化するには、管理者 > 設定 > アプリケーション設定 > 医師からの問い合わせに進み、症例採用フォームを有効化するチェックボックスを選択します。
症例採用オブジェクトを編集して、レイアウトをカスタマイズして、カスタムフィールドを症例採用フォームに追加できます。カスタムフィールドを症例、症例リクエスト、または症例回答オブジェクトに追加した場合、対応するフィールドを症例採用オブジェクトにも追加する必要があります。Vault は、名前、および対応フィールドを含むオブジェクトを決定する接頭辞に基づいて、症例採用フィールドを対応するオブジェクトにマッピングします。
- 症例オブジェクトの
case_
- 症例リクエストオブジェクトの
creq_
- 症例回答オブジェクトの
cres_
例えば、Vault は症例採用フォームの cres_response_extras__c
フィールドに入力されているデータを、症例の症例回答オブジェクトレコードの response_extras__c
フィールドにプッシュします。
以下に注意してください:
- フィールドが症例オブジェクトで必須の場合、症例採用オブジェクトで必須となります。フィールドが症例リクエストまたは症例回答オブジェクトで必須の場合、症例採用オブジェクトのバリデーション規則を追加して、ユーザが症例採用フォームのフィールドを入力していることを確認します。
- 症例、症例リクエスト、または症例回答オブジェクトでデフォルトで必須となっている標準フィールドを変更した場合、症例採用オブジェクトで対応するバリデーション規則を無効化します。
- カスタムの症例回答タイプを使用している場合、カスタム症例回答オブジェクトタイプの名前と完全に一致する症例回答タイプ選択リストに選択リスト値を追加します。
これらのオブジェクトから必須カスタムフィールドを追加できない場合、ユーザが新規症例を保存する際にエラーが発生します。
医師からの問い合わせメール受信の自動化の設定
Vault へのメール機能を使用すると、Vault は受信メールアドレスでメールを直接受信して、メールオブジェクトレコードとして保管できます。MedComms ユーザはこの機能を使って、医師からの問い合わせ採用プロセスを自動化できます。設定すると、Vault はメールを HCP から受領し、新規問合せを自動的に作成するか既存レコードに追加できます。
医師からの問い合わせの自動受信を設定する前に、メールトラッキングが有効化されていることを確認してください。また、Vault へのメール機能を設定して、メールプロセッサフィールドが医師からの問い合わせに設定されている医師からの問い合わせに 1 つ以上の受信メールアドレスを作成することもできます。
ページレイアウト
医師からの問い合わせの自動受信を設定するには、症例リクエストページレイアウトを設定する必要があります。
- 設定 > オブジェクト > 症例リクエスト > ページレイアウトに進みます。
- 症例リクエスト詳細ページレイアウトをクリックします。
- 以下のフィールドをページレイアウトに追加します: 受領者のメールアドレス、受領者のメールユーザ名、宛先、差出人、CC、送信済み、受領済み、件名、添付ファイル、本文、本文テキスト、およびメッセージ ID。
- 保存をクリックします。
オブジェクトライフサイクル
次に、症例リクエストと症例オブジェクトライフサイクルを編集する必要があります。
症例リクエストライフサイクル
ソースがメールに等しい場合、次のユーザアクションを新規状態に追加します: メールからケースリクエストを再作成する、オリジナルメールおよび添付ファイルをダウンロードする、状態を「メール転送」に変更、および状態を「完了」に変更。アクションメニューをラベルとして使用することをお勧めします。
メール転送状態で、アトミックセキュリティ: フィールドを編集して以下のフィールドをデフォルトから読取りに変更します: 作成者、作成日、外部 ID、ID、最終変更者、最終変更日、ライフサイクル、ライフサイクル状態、名前、およびステータス。
次に、以下のエントリアクションを追加します。
- 常時、関連するオブジェクトライフサイクル状態の変更、症例、状態を「メール転送」に変更、関連レコードの条件チェックボックスの設定、条件以下のライフサイクル状態に関連レコードを含める、関連レコードの状態新規
- 常時、関連するオブジェクトライフサイクル状態の変更、症例、状態を「終了」に変更、関連レコードの条件チェックボックスの設定、条件以下のライフサイクル状態に関連レコードを含める、関連レコードの状態新規フォローアップメール
- 常時アクションを実行するメールの転送
最後に、「メール転送アドレスフィールドが空欄になっていないことを常時検証する」にエントリ条件を追加します。
症例ライフサイクル
最初に、編集者および所有者ロール権限を新規フォローアップメール状態の編集に変更します。
新規フォローアップメール状態で、アトミックセキュリティ: フィールドを編集して、以下のフィールドをデフォルトから読取りに変更します: 終了日、作成者、作成日、外部 ID、ID、最終変更者、最終変更日、ライフサイクル、ライフサイクル状態、名前、回答送信日、SLA ステータス、ステータス、目標終了日、および終了までの合計日数。
次に以下のユーザアクションを新規フォローアップメール状態に追加します: 状態を「進行中」に変更、ワークフロー症例割り当てワークフロー、および状態を「終了」に変更。状態を「進行中」に変更、症例の割り当て、および症例の終了は、それぞれラベルとして入力することをお勧めします。
最後に、以下のエントリ条件を終了済み状態に追加します。
- 関連レコードの状態 症例リクエスト 新規に等しいレコードがないを常時確認する
- 関連レコードの状態 症例リクエスト 進行中に等しいレコードがないを常時確認する
デフォルトでは、症例がフォローアップメールを受領すると、Vault は症例が終了済み状態に戻る日付に終了日フィールドを更新します。必要に応じて、Vault が元の終了日を保持するよう設定できます。
重要: 終了日フィールドの設定はオプションです。
終了日フィールドを設定するには、以下のエントリアクションを終了状態に追加します。
- 条件付きで実行、終了日が空白の場合、アクションレコードフィールドの更新の実行、終了日、値
today()
に設定 - 条件付きで実行、回答送信日が空白の場合、アクションレコードフィールドの更新の実行、回答送信日、値
today()
に設定
進行中状態で、以下のエントリアクションを追加します。
- 常時、アクション関連するオブジェクトライフサイクル状態の変更の実行、関連するオブジェクト症例リクエスト、状態を進行中に変更
- 常時、アクションレコードフィールドの更新の実行、フィールド終了日、値
Null
に設定 - 常時、アクションレコードフィールドの更新の実行、フィールド回答送信日、値
Null
に設定
ユーザシステムメッセージ
新規症例リクエストレコードが作成された際、Vault は新規メールユーザシステムメッセージを単一または複数の地域に送信できます。システムメッセージを単一地域に設定した場合、Vault はすべての新規メールシステムメッセージを同じユーザまたはグループに送信します。システムメッセージを複数地域に設定した場合、Vault はすべての新規メールシステムメッセージを医師からの問い合わせ受信メールアドレスで定義された地域に基づいて特定のユーザまたはグループに送信します。例えば、Vault がアドレス mi.uk@vernpharma.veevavault.com に送信された問い合わせへのシステムメッセージを英国のユーザまたはグループに送信するとします。
Vault は、症例、症例リクエスト、および症例回答オブジェクトの編集者ロールのユーザまたはグループにユーザシステムメッセージを送信します。
ワークフロー
Vault が新規メールシステムメッセージを送信できるようにするには、以下のとおり設定されたシステムメッセージ手順でカスタムの受領した新しい医師からの問い合わせメールオブジェクトワークフローを作成する必要があります。
- ラベル: ユーザに通知
- タイプ: システムメッセージ
- 次の手順: 終了
- メッセージテンプレート: 受領した医師からの問い合わせメール
- 受領者: 編集者
次に、設定 > オブジェクトライフサイクル > 症例リクエストに進み、イベントアクションでレコードの作成をクリックします。次のイベントアクションを追加します: 条件付きで実行、ソースがメールに等しい場合、アクションワークフローの開始の実行、ワークフロー受領した新しい医師からの問い合わせメールの開始。
単一地域へのシステムメッセージ
デフォルトでは、Vault は医師からの問い合わせユーザを編集者ロールに追加、そして医師からの問い合わせ承認者を症例、症例リクエスト、および症例回答オブジェクトの閲覧者ロールに追加します。
複数地域へのシステムメッセージ
複数地域を定義するには、症例、症例リクエスト、および症例回答オブジェクトでカスタム共有ルールを設定して、以下を追加します。
- 地域 X 医師からの問い合わせ受信メールアドレスに送信されたメールから Vault が症例リクエストを生成した場合、指定された地域の医師からの問い合わせ地域 X ユーザを編集者ロールに追加します。各地域にルールを追加する必要があります。
- 地域 X 医師からの問い合わせ受信メールアドレスに送信されたメールから Vault が症例リクエストを生成した場合、指定された地域の医師からの問い合わせ地域 X 承認者を閲覧者ロールに追加します。各地域にルールを追加する必要があります。
医師からの問い合わせ専用ユーザインタフェースの設定
医師からの問い合わせ専用ユーザインタフェースは、症例採用フォームに代わるものです。実行するジョブは同じであるため、一度に有効化できるのは一つのみです。
Veeva サポートが医師からの問合せユーザインタフェースをお客様の Vault で有効化した後、インタフェースの設定を開始できます。
医師からの問合せレイアウトを設定するには:
- 管理者 > コンテンツ設定 > ページに移動します。
- 医師からの問合せをクリックします。
- レイアウトの下で、医師からの問合せケースレコードをクリックします。
- 編集をクリックします。
- ラベルを入力します。
- 保存をクリックします。
ケースセクションを設定するには:
- セクションで症例をクリックします。
- 編集をクリックします。
- タイトルを入力します。
- ケースフィールドを編集し、必要に応じてフィールドおよびフィールドキーを追加します。
- 保存をクリックします。
ノートパッドセクションを設定するには:
- セクションでノートパッドをクリックします。
- 編集をクリックします。
- タイトルを入力します。
- ノートパッドに症例オブジェクトのテキスト、ロングテキスト、またはリッチテキストフィールドを選択します。
- 保存をクリックします。
ケースの子を設定するには:
- セクションで症例の子をクリックします。
- 編集をクリックします。
- タイトルを入力します。
- ケースの子のオブジェクトタイプデータを編集し、必要に応じてフィールドおよびフィールドキーを追加します。ケースへの回答などの孫オブジェクトの親の親のフィールドキーを選択します。これは、ケースなど、Vault が親の親として入力するフィールドの名前です。
- 任意の作業: 子および孫オブジェクトを追加します。子および孫オブジェクトはそれぞれ別に追加する必要があります。例えば、メール、電話、定形郵便、ファックスの各タイプのケース回答を個別に追加します。
- 保存をクリックします。
- セクションでケースコンタクトをクリックします。
- 任意の作業: コンタクトセクションを有効化するのチェックボックスにチェックを入れ、専用のケースコンタクトセクションを有効化します。このセクションを有効化すると、以前に設定されていた場合、ケースの子セクションからケースコンタクトフィールドが削除されます。
- 編集をクリックします。
- タイトルを入力します。
- 必要に応じてケースコンタクトフィールドキーを追加します。
- 保存をクリックします。
また、レコードの順序を変更するため、並べ替えをクリックすることもできます。
OpenData 接続の設定
OpenData のお客様は、OpenData 接続を有効にすることができ、Medical Inquiry ユーザは、症例コンタクトを作成する際に、医療従事者のコンタクト詳細を OpenData で検索できます。
重要: この機能には現時点では機能が制限されています。大半の顧客に対して有効ではありません。
この機能が有効に鳴ると、管理者 > 設定 > アプリケーション設定に進み、医師からの問い合わせ下で、OpenData アカウント検索を有効にするチェックボックスをオンにします。
次に、OpenData 接続承認レコードに移動し、OpenData Network 証明書を入力します。
注: ケースと症例採用オブジェクトの症例コンタクトフィールドは、ユーザが OpenData 検索ダイアログを開くことができるページレイアウトの管理に置き換えることもできます。
CRM 接続の設定
Veeva CRM 顧客は CRM 接続を有効化でき、Vault は CRM から 医師からの問い合わせレコードを引き込むことができます。Vault は提出済みまたは保存済み状態の医師からの問い合わせレコードをプルします。スケジュールされたジョブを使用して対応するケースおよびケース要求レコードを作成する医師からの問い合わせインテグレーションユーザに割り当てられます。
この機能は CRM データ共有機能とは別個のものであり、問い合わせを引き込む前に CRM アカウントを MedComms に同期する必要はありません。
重要: この機能には現時点では機能が制限されています。大半の顧客に対して有効ではありません。
Vault は、該当のジョブが失敗または完了するとすぐにジョブを開始したユーザまたはジョブの所有者に通知します。接続を実行するためにジョブを予約することができます。また、医師からの問い合わせ送信 インテグレーションポイントに移動してアクションを実行することにより、ジョブの引き込みを手動実行することもできます。
この機能は、サポートで有効にする必要があります。この機能が有効に鳴ると、管理者 > 設定 > アプリケーション設定に進み、医師からの問い合わせ下で、CRM 問い合わせを MedComms 同期するチェックボックスをオンにします。
この機能は、医師からの問い合わせ CRM データ共有機能が無効になっている時にのみ有効にすることができます。
接続を作成するには、選択した医師からの問い合わせインテグレーションでCRM 組織オブジェクトを作成します。Vault は CRM 組織 レコードから初期セットアップを提供します。該当する CRM 組織 レコードで CRM 組織タイプ と CRM 組織 IDフィールドを入力しなければなりません。CRM ユーザ名も入力する必要があります。
CRM 接続を使用するには、次のコンポーネントを設定しなければなりません:
- Veeva ID と OpenData 医療機関 ID フィールドを個人 オブジェクトの症例コンタクトオブジェクトタイプに追加する
- モバイル、CRM 組織、外部 ID、およびソースフィールドを関連コンタクトオブジェクトタイプに追加する
- 関連コンタクトオブジェクトタイプのメールフィールドを任意として更新する
- 個人オブジェクトで、外部 ID フィールドの一意である必要があるチェックボックスをオフにする
- 最後の CRM データ共有フィールドを症例オブジェクトに追加する
- ユーザアクションを設定して CRM 接続証明書 を追加する
資格の承認
資格を承認するために、まずは次のアクションを設定しなければなりません:
- 管理者 > 設定 > オブジェクト > 接続承認の順に移動します。
- アクションタブをクリックします。
- 作成をクリックします。
- Salesforce 接続アプリ詳細を選択して続行をクリックします。
- 任意の作業: 説明を入力します。
- 保存をクリックします。
- オブジェクトタイプタブに進みます。
- アクションメニューをクリックします。
- オブジェクトタイプアクションの編集を選択します。
- Salesforce 接続アプリ詳細を入力アクションを標準承認オブジェクトタイプに追加します。
- 保存をクリックします。
次に、あなたの資格を追加します:
- 管理者 > 接続 > 接続承認の順に移動します。
- 目的の承認をクリックするか、接続証明を新規作成します。
- 編集をクリックします。
- Veeva CRM ユーザ名を入力し、次に保存をクリックします。
- アクションメニューをクリックして、パスワードの設定を選択します。
- CRM パスワードを入力し、次に保存をクリックします。
- アクションメニューをクリックし、Salesforce 接続アプリ詳細を入力を選択します。
- クライアント ID / 接続アプリ消費者キーと、シークレット / 接続アプリ消費者シークレットを入力します。
- 保存をクリックします。
インテグレーションルールの設定
CRM 接続の証明後、インテグレーションルールを追加・設定して貴社のビジネスロジックに合わせる必要があります。インテグレーションポイントの受信インテグレーションルールのセットを 1 つ作成できます。
インテグレーションルールを設定するには:
- 管理者 > 接続 > インテグレーションルールの順に移動します。
- 作成をクリックします。
- ラベルと名前を入力します。
- 接続を選択します。
- インテグレーションポイントを選択します。
- 保存をクリックします。
フィールドルール
次に、Vault に入力させる各フィールドの フィールドルールを追加する必要があります。フィールドルールでは、CRM (送信の場合) または Vault (受信の場合) のいずれかで、レコードの全体像を説明しておく必要があります。タイプとデフォルト値とともに対象オブジェクトとフィールドのみが入力されたレコードを使用することで、アプリケーション間の転送から除外されるフィールドのデフォルト値を指定可能です。
Vault は、医師からの問い合わせ 転送を使用されるソースに制限し、特定のクエリオブジェクト、CRM 内の医師からの問い合わせレコードのフィールドのみを引き込みます。
フィールドルールプロパティ | 説明 |
---|---|
対象オブジェクト | Vault で使用しているオブジェクト。 |
対象オブジェクトフィールド | ルールを作成する Vault のオブジェクトフィールド。 |
ラベル | フィールドルールを識別するラベル。 |
名前 | フィールドルールを識別するキー。 |
フィールドデフォルト | フィールドに割り当てるための値 (フィールドが空白の場合)。製品などの参照されるオブジェクトを使用している場合は、ID を使用します。 |
参照ルックアップタイプ | CRM から Vault へ、Vault から CRM へのマッピング値をサポートします。例えば、CRM は、Vault 内で cholecap__v として保存される、製品 フィールド内で Cholecap を返す場合があります。 |
参照ルックアップ | マッチングタイプの参照ルックアップへのリンク。一連の値を含み、共有可能な参照ルックアップ。例えば、複数のフィールドルール内の、製品オブジェクトの参照ルックアップを使用できます。 |
クエリオブジェクト | このフィールドルールが関係する CRM 内のオブジェクト。 |
クエリフィールド | このフィールドが関係する CRM 内のオブジェクトのフィールド。 |
クエリフィールドタイプ | これが関係するフィールドタイプ。このプロパティはオプションです。 |
スケジュールされているジョブを作成する
次に資格を承認するために、まずは次のアクションを設定しなければなりません:
- ジョブ > ジョブの定義に移動し、ジョブの作成をクリックします。
- タイトルと名前を入力します。
- タイプで、SDK ジョブを選択します。
- ジョブで、com.veeva.vault.app.medical.medicalinquiry.crmorg.jobs.CRMOrgMedicalInquiryPullSchedulingJob (医師からの問い合わせ (CRM 接続問い合わせ引き込み))を選択します。
- スケジュールを定義します
- ジョブ所有者を選択します。
- ステータスドロップダウンフィールドで有効を選択します。
- 保存をクリックします。
ローカル接続を作成する
スケジュールされたジョブには、Vault が CRM 組織オブジェクトと接続オブジェクトからデータを読み取るための接続が必要です。
新規接続を作成するには:
- 名前を入力します。
- medcomms_local を API 名として入力します。
- 接続タイプ下で、ローカルを選択します。
- 説明を入力します。
- 認証済みの接続ユーザを選択します。これはスケジュールされているジョブを実行する権限を有するユーザです。
次に、アクションを追加してジョブを実行します:
- コンテンツ設定 > オブジェクト > インテグレーション > アクションに移動します。
- 作成を選択します。
- 医師からの問い合わせ引き込みを実行 ジョブを追加します。
重要: ジョブが最初に実行されると、接続は CRM 組織の URL を取得し、照会を引き込みません。ジョブステータスに ERRORS ENCOUNTERED (エラーが発生しました)
と表示されても、「宛先 URL がリセットされません」というメッセージが含まれる場合があります。ログインから返される URL を設定する必要があり、
これにより、後続のジョブが成功します。
関連権限
一般的な医師からの問い合わせタスクを実行するために、ユーザは症例、症例リクエスト、症例回答、症例 SLA、問合せ処理ドキュメント、症例問合せ、および個人の住所オブジェクトの管理者: オブジェクト: 作成および編集権限を付与するセキュリティプロファイルが必要です。構成移行パッケージは、例として医師からの問合せユーザおよび医師からの問合せ承認者セキュリティプロファイルを提供します。
システム管理者または Vault 所有者の標準プロファイルで、本書に記載されたすべての手順を完了することができます。お使いの Vault がカスタムセキュリティプロファイルを使用している場合、プロファイルに以下の権限が付与されている必要があります:
タイプ | 権限ラベル | 制御 |
---|---|---|
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: オブジェクト: 作成 | 新規 Vault オブジェクトを作成する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: オブジェクト: 編集 | Vault オブジェクトに変更を行う権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: オブジェクトライフサイクル: 作成 | 新規オブジェクトライフサイクルを作成する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: オブジェクトライフサイクル: 編集 | 既存のオブジェクトライフサイクルに変更を行う権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: 設定: オブジェクトワークフロー: 作成 | 新規オブジェクトワークフローを作成する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: 設定: オブジェクトワークフロー: 編集 | 既存のオブジェクトワークフローに変更を行う権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: 送信メールドメイン: 参照 | 送信メールドメインページを表示する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: コンテンツ設定: 送信メールドメイン: 作成、編集、削除 | 送信メールドメインを作成、編集、削除する権限。 |
セキュリティプロファイル | 管理者: ページ: すべての設定 | 医師からの問い合わせユーザインタフェースを設定する権限。 |
セキュリティプロファイル | オブジェクト: 症例: 作成、読取り、編集、削除 | 医師からの問い合わせ専用ユーザインタフェースの症例オブジェクトレコードを作成、読取り、編集、削除する権限。 |
セキュリティプロファイル | オブジェクト: 症例コンタクト: 作成、読取り、編集、削除 | 医師からの問い合わせ専用ユーザインタフェースの症例コンタクトオブジェクトレコードを作成、読取り、編集、削除する権限。 |
セキュリティプロファイル | オブジェクト: 症例リクエスト: 作成、読取り、編集、削除 | 医師からの問い合わせ専用ユーザインタフェースの症例リクエストオブジェクトレコードを作成、読取り、編集、削除する権限。 |
セキュリティプロファイル | オブジェクト: イベント: 作成、読取り、編集、削除 | 医師からの問い合わせ専用ユーザインタフェースのイベントオブジェクトレコードを作成、読取り、編集、削除する権限。 |
セキュリティプロファイル | オブジェクト: 症例回答: 作成、読取り、編集、削除 | 医師からの問い合わせ専用ユーザインタフェースの症例回答オブジェクトレコードを作成、読取り、編集、削除する権限。 |
セキュリティプロファイル | ページ: 医師からの問い合わせ: 医師からの問い合わせ: 表示 | 医師からの問い合わせ専用ユーザインタフェースを表示・使用する権限。この権限は医師からの問い合わせユーザに必要です。 |