埋め込みメタデータ書き込みの有効化が有効である場合、Vault は画像ソースファイルの XMP メタデータヘッダーにドキュメントメタデータを自動的に埋め込みます。ユーザは、Vault のドキュメントタイプのサポートされるドキュメントフィールドを埋め込みメタデータ一式に追加することを選択できます。ユーザがドキュメントを保存すると、Vault はすべての関連ドキュメントフィールドのメタデータを埋め込み、そのドキュメントのタイプに存在しないフィールドは無視します。また Vault は、出力形式が XMP メタデータをサポートする自動画像レンディションの XMP メタデータも更新します。

Vault Digital Publishingが有効化されている場合、埋め込みドキュメントメタデータプロセスの完了後に、Vault は更新されたソースとレンディションドキュメントを Digital Publishing コンテンツ配布ネットワーク (CDN) にプッシュします。Vault は、自動作成する表示可能レンディションには埋め込みメタデータを追加しません。

埋め込みメタデータの有効化

この機能を有効にするには:

  1. 管理者 > 設定 > アプリケーション設定に進みます。
  2. 編集をクリックします。
  3. 埋め込みメタデータ書き込みの有効化チェックボックスを選択します。
  4. 保存をクリックします。

お使いの Vault で有効化した後に埋め込みドキュメントメタデータを無効にすると、その時点以降に Vault が画像ファイルにメタデータを埋め込むことができなくなります。画像ファイルに既に埋め込まれているメタデータが削除されたり、変更が加えられたりしません。

埋め込みメタデータフィールドの設定

Vault は、埋め込みメタデータ (embedded_metadata__sys) オブジェクトの XMP メタデータヘッダーに含めるフィールドリストを保存します。企業管理者にこのオブジェクトを表示することはできますが、編集は埋め込みメタデータ管理者ページからしかできません。

有効化時に、埋め込みメタデータ一式には 1 つのフィールド: UUID (document_id__v) しか含まれません。このフィールドを編集または削除することはできません。XMP メタデータヘッダーに Vault が含めるその他のドキュメントフィールドを選択するには:

  1. 管理者 > コンテンツ設定 > 埋め込みメタデータに進み、編集をクリックします。
  2. 追加をクリックします。
  3. 選択リストから埋め込みメタデータに含めるドキュメントフィールドを選択したら、確認をクリックします。
  4. さらにドキュメントフィールドを追加するには手順 2 と 3 を繰り返します。
  5. 選択が完了したら、保存をクリックしてメタデータ一式を保存します。

保存時に、Vault はメタデータ一式の最終更新日のタイムスタンプを設定します。メタデータ一式を保存しても、既存のドキュメントソースファイルの埋め込みメタデータが作成されたり更新されたりしません。

サポートされているファイル形式

Vault では、以下を含む XMP ヘッダーをサポートするほとんどのファイル形式にメタデータの埋め込みがサポートされています:

  • TIFF (.tif, .tiff)
  • JPEG (.jpg, .jpeg)
  • PNG (.png)
  • DNG (.dng)
  • GIF (.gif)
  • PDF (.pdf)
  • Adobe® Illustrator® (.ai)
  • Adobe® InDesign® (.indd, .indt)
  • Adobe® Photoshop® (.psd)

ドキュメントフィールドの制限

数式タイプのフィールド、ルックアップタイプのフィールド、無効化されたフィールド、削除されたフィールドに加え、以下のドキュメントフィールドタイプは埋め込みメタデータに追加できません:

  • バインダー (binder__v)
  • 作成元 (binder_created_from__v)
  • 最終オートファイリング実行者 (binder_last_autofiled_by__v)
  • 最終オートファイリング日 (binder_last_autofiled_date__v)
  • バインダーロック済み (binder_locked__v)
  • メタデータ (binder_metadata__v)
  • チェックアウトタイプ (checkout_type__sys)
  • チェックサム (md5checksum__v)
  • 外部 ID (external_id__v)
  • ファイル変更者 (file_modified_by__v)
  • ファイル最終変更日 (file_modified_date__v)
  • 最終変更者 (last_modified_by__v)
  • 最終変更日 (version_modified_date__v)
  • チェックアウト済み (locked__v)
  • チェックアウト (locked_by__v)
  • チェックアウト日 (locked_date__v)
  • OCR 申請済み (ocr_requested__sys)
  • ページ OCR 済み (pages_ocred_percent__sys)

この記事に記載された手順を完了するには、管理者: オブジェクト: 埋め込みメタデータ: 編集権限を含むセキュリティプロファイルを有している必要があります。